元センセー 日記

元都内公立小学校教師、現在は色んな考えや世界に触れて変わっていく自分とその周囲を観察するのが楽しい.

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インドビザ申請でトラブって。。

 

 

5月25日から渡印予定は、インド最初の登竜門と言われるビザ申請によって見事にその出鼻を撃ち砕かれた。

 

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インド大使館外装

 

過去に人に頼まれたものも含めて4回観光ビザ申請したことがあったインドビザ申請。

 

その過程は手間も時間も多少かかるがなんの問題もなく通過出来ていた。

 

 

インドVISAなんてちょろいぜ、などと自負していたところに穴があった。寝耳にウォータースライダーといったところだろうか。

 

 

◆インドビザ申請流れ

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今まで茗荷谷や三田で申請してた人には無縁だったインド登竜門の本城「インド大使館」

 

一応インドビザ申請されたことがない方のために申請から受け取りの流れをご説明。

 

1.インドビザ申請サイト(英語)から必要事項を打ち込む。

 

2.プリントした書類に写真(規定厳守)を貼り付けサイン。

 

3.九段下の大使館に書類とパスポート、行き帰りのチケットを持って行き申請。(以前は三田にある代行センターに持っていった。)

 

4.書類に不備が一切なければそのまま申請料金(観光ビザで郵送不要なら1400円)を払い3営業日以降に取りに来るよう言われる。

 

5.大使館でビザが載ったパスポートを受け取る。(16:00〜17:00までの一一時間のみ)

 

という流れ。

 

 

そこまで困難に思えないかもしれないが、何が大変って窓口も何もインド対応なこと。

 

受付のインド人のおばちゃんが書類の不備を一つ見つけるとまた一からネット上で作り直しプリントして持っていく。

そうすると、今度はまた違う箇所を指摘してまたまた一からやり直し。

なんてのを何度も繰り返されたりする。

 

申請した内容と最終的に発行されたVISA内容が違うなんてのもよくある。

 

よく窓口で切れているスーツ系の人を見かけたりするけど、出張とかではじめて渡印する人は、ビザ申請時にインドの洗礼を受けるんだろう。

 

 

 

ところで今回自分が遭遇したミス、というかトラブルをお話しする。

これからインドに渡る方々は、ぜひぜひこれを反面教師にして欲しい。

 

◆仕事欄の書き方に要注意

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九段下駅ここにあと何回来る羽目になるのやら。。

 

 

申請質問の中に仕事についての質問がある。公務員、軍隊、労働者、家事など細かく分かれている。

私は以前出版社で働いていたので迷わずPublisher(出版)を選択。

申請時は仕事を辞職した時だが無職にすると変な疑いを受けることがあるというので前職でも記入する方がベターと考え、かつworkerよりも詳しく書いた方が疑いが少ないのでやっぱりPublisher(出版)を選択。

 

しかし、これが大きなあだになった。

 

なんとPublisher は自動的にビザの種類が「ジャーナリストビザ」になってしまうらしいのだ。

 

申請時に自分はジャーナリズムは一切しない、観光目的で行くだけだと伝えたが、窓口のおばちゃんに強く「この仕事は何があってもジャーナリストビザになる!」「この観光ビザってとこをジャーナリストビザに書き替えてサインしな!」迫られ、半ば強制的になぜかジャーナリストビザで行くことに。

それでもあまり逆らわず、まあインドに行けるならいいか。

と思いサイン。

 

そして3日後。

ビザが載ったパスポートを無事受け取り胸をなでおろし、ビザの有効期限を見てみると申請したのは6ヶ月のはずが、半分の3ヶ月で終わっているのだ。

 

すでに5ヶ月後の飛行機チケット購入済み(購入してないと申請できない)。

 

急いで窓口に問い合わせると「ジャーナリストビザは3ヶ月。」だと。

 

いやいやそんなこと聞いていないし、やり直してくれと言っても。

「自分でサインしたじゃん。やり直しても一緒だよ。」

「もう一回帰ってくれば。」

「チケットなんて知らん。ビザが無いと行けないじゃん。」

と全く話ができない。

 

額に汗がにじむ。。

 

そのうち焦る私に窓口のおばさんは「そもそもなんで毎年こんなに長くインド行くの?」と聞いてきた。

 

そして、私は絶対致命的なミスを犯した。

 

 

 

◆ボランティアという厳守ワード

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 庭ではスズメが平和に水浴び中。ここもインド特有の悲劇と喜劇の連続ショーだ。

 

「なぜインド行くの?」

 

という質問に私は

 

「インドが好きだからだよ!それにむこうでボランティアに行くんだよ!」

 

「!!!?」

 

ん?

 

窓口のおばさんが更に強気な口調で

「ボランティアは法律違反です!」

と。

 

?え!?

 

知らんよ。

 

そんなことはじめて聞いた。

 

 

実はインドでボランティアする場合は正式にはビジネスビザと同等のボランティアビザが必要で、現地団体の証明書や誓約書、紹介状、職歴書など7点ほどの書類が必要になってくる。

インドは一切ボランティアなど必要ない、逆にありがた迷惑、くらいのスタンスということなのだ。

 

ボランティアという言葉は超要注意ワードだったのだ。

 

 

 

そして、奥に引っ込み南インド風のボス男が出てきたと思うとボス男はまくし立てるようにめちゃめちゃインド訛りの強い早口英語で話しかけてくる。

 

f:id:watashino-pc:20170525111425p:plainBOSS男

 

しばらく聞いて

「I can't understand your talking at all( 全く何言ってんだかわかりまへん)」

と答えた。

 

すると

「No you understand this(いや分かってるはずだ!)」

と。

 

しばらく睨み合いが続く。

 

 

 

 

ボス男はこれまた気が強そうな日本人女性を呼び通訳を依頼。

 

「ボランティアは何をするのか」

「なんという団体だ」

「団体の名前と代表は」

「日本にあるのか」

「どこで活動しているのか」

「宗教的活動団体なのか」

などあらゆる情報をほりだそうと質問ぜめしてきた。

 

 

しかし、そもそも半年の滞在の中で一週間にも満たないボランティア活動でボランティアビザとやらを申請しなければ行けないのか?

 

と聞いても

答えない。

 

そして最後に

「本日は以上。

こちらからの連絡を待ってください。いつになるかわかりません。」と吐き捨て窓が落ちた。

 

 

 

あまりに唐突で無礼で何が起きたか分からず、状況を理解しきれない自分にしばらく呆然とその場に佇むしかできなかった。

 

 

こうしてインド渡航は白紙に戻った。

 

 

ちなみにこんな記事も見つけました。↓detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

こちらは恐ろしい話です。wai.tabigeinin.com

 ◆トホホな・・・その後

それから5日ほど経ち、大使館からは一向に連絡が来る様子がない。

 

電話してみた。

 

 

「はいインド大使館です。」

あの時の通訳した気が強い日本人女性がでた。

「先週ビザ申請時にトラブル起き連絡待ちのものですが、その後どうなっていますか。」

「それは本国(インド)と協議しております。」

「何について話をしているんですか?

「それはお答えできません。お待ちください。」

という塩回答。

「では。」

「いや、あの。どれくらい待てばいいんですか。こういうのはじめてで一週間待てばいいのか1ヶ月あるいは一年くらい待てばいいのか全く見当がつかないんですが。」

「期間ですね。確認します。後程お電話いたします。」

 

 

がちゃん。

 

 

 

10分後。

 

電話がくる。

「もしもし。」

「インド大使館です。先程の件ですが、メモを取ってください。言いますよ!」

「え?!あ?  はい。」

fcra clearance for ngoの書類を提出してくださいとのことです。以上です。」

 

ガチャン。

 

ムカッ

 

こと一方的で唐突で無礼な洗礼はいつまで経っても慣れない。

 

 

 

そして、どうやら私は、次のビザ取得のためのヒントを得たようだ。

 

あまりに少ない手がかりだが、いつかはお宝まがいのインドビザをゲット出来る日を夢見て一つ一つ試練を乗り越えていくしかなさそうだ。

 

それにしても電話しなかったら、こちらが聞かなかったら、ずっとほったらかしだったんだろう。

 

◆まとめ

 

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インドのゲートがなんとも大きく高く感じられる今日この頃、あっち側とこっち側ではえらい違いだ。(2016年の今頃)

 

  • つくづくインドという国には自分の積極性や主体性を要求される国であることをあらためて実感する。
  • そしてみなさん「ボランティア」というワードは気を付けて。

     

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 インドは現在COVID-19の影響が治まる様子がありません。長い目で向こう1年くらいは渡航できないと考えた方がいいかもしれませんね。

インドおすすめ映画

 

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つづく。